ホリデーシーズンに向けたコロナ”祝祭令”
オミクロン株の急増と奇しくも重なる年間最大のイベント、クリスマスとカポダンノに向けた新法令”祝祭令(Decreto Festivita')”が、12月23日に閣議承認されました。
ドラギ首相とスペランツァ保健大臣の提案に基づき、COVID-19の流行抑制、経済および社会活動を安全に実施するための緊急措置が目的です。
ISSからのモニタリングを受け、強化対策が打ち出される予告はされていましたが、12月6日のスーパーグリーンパス規制から約半月…修正点も多く、またもや覚えるのが大変ですw!
参考:イタリアの今日の感染状況
広場のカウントダウンイベントは禁止で外マスク義務復活だけど、
「去年よりマシ!」がミソの2021/22の年末年始
昨年は、全国一律レッドゾーンで夜間外出規制ありのロックダウン・クリスマスからの年明けでした。
それに比べると、今年はホワイトゾーン多めの黄色ゾーン。たとえ広場でカウントダウンイベントができなくても、去年よりだいぶマシ!といった趣です(という報道も多めw)。
今年はさしずめマスク・クリスマス。全国一律で外マスク義務が復活します。
そのほか、「カウントダウンは?」「レストランで食事は可能?」などなど、気になる点をまとめました。
cf.Comunicato stampa del Consiglio dei Ministri
2021年12月25日〜 外マスク義務&公共交通機関ではFFP2着用義務
元の規制では、ホワイトゾーンは外でのマスク着用義務はなしでしたが、全国一律に(2022年1月31日まで)。加えて、下記の場所では、グリーンパスに加えてFFP2タイプのマスクが義務(〜2022年3月31日まで)になります。
・公共交通機関
・屋外/屋内に関わらず劇場、映画館、コンサート会場、ライブ音楽会、スポーツイベント
※これらの場所での飲食禁止。
2021年12月25日〜屋外も含むイベント・フェスタ禁止、ディスコ閉鎖
遠回しですが、要するにカウントダウン・イベントが禁止。年末年始は、何かと不特定多数が密集するディスコやクラブなども、ギュウギュウに集まって踊りがちなので、閉めとこうということ(〜2022年1月31日まで)。
ちなみに、この法令が出る以前から、すでに各街独自で大型カウントダウンイベントは禁止になっていたので…あまり衝撃はありません。
2021年12月25日〜レストランでの食事はスーパーグリーンパス必携
スーパーグリーンパスがあれば、レストランでのクリスマスや大晦日の”チェノーネ”もOK。またバールやカフェのカウンター席もスーパーグリーンパスが必要に!
上記の飲食店のほか、
・屋内スイミングプール、ジム、チームスポーツ
・美術館や博物館、展示会、カルチャーセンター、レクリエーションセンター(子供向けを除く)
・治療目的を除くスパ、エステ
・テーマパーク、遊園地、ゲームセンター、ビンゴホール、カジノなどの娯楽施設
2021年12月30日〜老人ホーム、福祉施設等への訪問
スーパーグリーンパス+検査陰性証明で、訪問可能(←メガグリーンパスと呼ぶw)。
また2022年2月1日からパスの有効期限が9ヶ月→6ヶ月に短縮されます。3回目接種は、2回目接種から5ヶ月後→4ヶ月後に。
ホント、キメ細かいです…。
イタリアの緊急事態宣言は延長に次ぐ延長で、現在2022年3月30日まで有効。法令も同期限となりますが、さて、どうなるでしょう?!Vediamoといったところです。
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