50歳以上はワクチン義務化!学校での感染対策ルール変更...etc イタリアのコロナ規制1月10日〜改定版

01/07/2022

学校再開での対策強化、入院リスクの高い層を守る新法令

オミクロン旋風吹き荒れる中、またまた新法令!今回は、特に職場や学校での感染対策を強化を中心に、感染の成長率を減速させ、入院のリスクが高いカテゴリーをより一層保護することを目的としています。

50歳以上はワクチン接種義務化

50歳以上のイタリア在住者は、ワクチンの接種義務に!健康上の理由によりワクチン接種が不可の場合は除き、2022年6月15日までに50歳になる人が対象。接種義務も同日まで有効になります。

欧州ではワクチンの義務化に踏み切るのは、イタリアが初。かつて民主国家での全国ロックダウンも初でしたが、イタリア、なかなかアグレッシブです。しかも違反者には100ユーロの罰金が…。

ちなみに、オーストリアが14歳以上に2月1日から、ギリシャは60歳以上に1月16日からの予定だそう(2022年1月10日現在)。

また年齢に関係なく、学校関係者の接種も義務でしたが、さらに大学職員にも拡大されます。

2月15日〜50歳OVERは職場でもスーパーグリーンパス必携

公的機関、私的企業問わず、50歳以上のイタリア在住者は職場でのスーパーグリーンパスの提示が必須になります。従わない場合は、出勤停止・給料の停止、行政処分が課されます(600〜1500ユーロの罰金)。

また、スマートワーキングもオフィシャルに推奨されることになります。

グリーンパスの適用範囲拡大

現在までのグリーンパス・スーパーグリーンパスの適用範囲から範囲が拡大。下記の場所でのグリーンパスの提示が義務になります(2022年3月31日まで)。

1月10日〜:下記のスポットでスーパーグリーンパス必

バール・リストランテ(外席/店内共に)、公共交通機関、ジム・プール、ホテル宿泊・スパ、図書館・美術館・映画館・劇場、スキー場、ゲームセンター、宗教行事(結婚式など)等

1月20日〜:下記のスポットでグリーンパス必

美容院、エステなどパーソナルサービス

2月1日〜:下記のスポットでグリーンパス必

銀行、市役所などの官公庁、郵便局、ショップ(商業センターを含む)

つまり、2月1日からは食料品の購入以外では、グリーンパスが必携ということ。言い換えれば、ワクチン未接種者は陰性証明がない限り、ほぼロックダウン状態になるわけです。

他、1月30日まではディスコ・クラブは閉鎖、外マスク義務および指定場所ではFFP2マスク必携(薬局での販売価格が一律1.5ユーロから0.75ユーロに)。ロックダウンをしないために、なかなかの厳しい規則が用意されています。

学校での感染時対応の変更

1月10日からの学校再開に向けて、現状のマスク着用、社会的距離等の対策ルールに加え、学級閉鎖・オンライン授業への切り替えルールが統一されました。

幼稚園1人感染で10日間休園

小学校1人感染で全員即時検査後、全員陰性の場合は5日後に再度全検査。2名以上の感染者が出たクラスは、オンライン授業10日間

中学/高校1人感染で、教室内でのFFP2マスク着用および自己健康観察*で授業継続

2名以上の感染が発覚したクラスでは、ワクチン2回接種および罹患回復から120日以上経過した生徒のみオンライン授業に切り替え。同120日以内、ブースター接種済みの生徒は自己健康観察&FFP2着用で授業継続3名以上は、クラス全員オンライン授業10日間

*自己健康観察期間は、検査が無料で受けられます。

感染拡大は今のところまだ止まっていませんが…「ロックダウンはしない。経済を止めない。」という方向で、イタリアは進んでいます。果たしてそれが良いのか、ダメなのか。

トライ&エラーで、ダメなら即刻方向転換ですね!まあ、それでもこうして果敢に”ルールを決めていく姿勢”には、窮屈ながら安心感を感じたりもします。

何れにしても早く収まりますように!

関連記事

▼BLOG ワクチン3回目接種体験記

▼BLOG 大型クルーズ船でクラスターが出ても…

-イタリアの話題と豆知識
-

テキストのコピーはできません。