シチリアのブロッコリーとスパラチェッリー古代ローマ人が愛したイタリア野菜

秋冬は、ブロッコリーの美味しい季節。旬の食材が並ぶパレルモの巨大市場にも、ブロッコリーが山積みになっています。

どう見てもカリフラワー?だけど、全体的にふんわりと柔らかい

うっすら黄緑がかっているとはいえ、カリフラワーのように見えますが…シチリアでは、これが”ブロッコリー”と呼ばれます。

いわゆる緑のブロッコリーは、スパラチェッリ

一方、いわゆる日本で言うところのブロッコリーは、スパラチェッリSparacelliと呼ばれます。

こっちをブロッコリーと呼びたい

呼び方に混乱しますが、ブロッコリーもカリフラワーも、キャベツの仲間。どちらも起源は地中海沿岸で、特にブロッコリー(緑の方)は古代ローマ時代から親しまれてきた野菜です。

古代ローマ時代に生まれたブロッコリー

ブロッコリーとカリフラワーの元となるキャベツは、特にエトゥルリア人に好まれ、紀元前の地中海貿易で、カルタゴやシリア、シチリア島、サルデーニャ島などに伝わったとされています。

古代ローマ人もキャベツが大好きで、キャベツの変種である初代ブロッコリーを、ラテン語で”brachium ブラキウム”(腕、枝、新芽の意味)と名付け、スパイスと玉ねぎ、ワインとオリーブオイルで茹でたり、ハーブとワインで作ったクリーミーなソースと和えて食べたそうです(古代ローマ時代の料理本アピシウスにも記載あり)。

その後、16世紀にカトリーヌ・ド・メディチのモンスー(お抱え料理人)がフランス宮廷に伝え、18世紀にはイギリスに渡り、「イタリアン・アスパラガス」と呼ばれたブロッコリー。20世紀に初頭に、シチリアのメッシーナから、アメリカに渡ったシチリア人2人が、種をカリフォルニアに種を持ちこみ、急速にアメリカと全世界へ広がっていきました。

カリフラワーも、古代ローマ時代にはすでに食していたとされています。ブロッコリーの変異種で、ラテン語のcaulis (キャベツ) とfloris (花)が語源。イタリア語でCavolfioreカーヴォルフィオーレです(パレルモではブロッコリーですがw)。

イタリア全土で栽培され、黄緑色のトゲトゲしたロマネスコや、紫色のブロッコロ・ヴィオレット・シチリアーノなど、さまざまな品種があります。

パレルモの冬の定番料理

古代ローマ時代から、身体に良い野菜として親しまれてきたブロッコリー(とカリフラワー)。パレルモでも、旬の間はよく食べます。

▼定番の家庭料理!シチリアのブロッコリーのパスタ

冬の間にパレルモを訪れて、メニューに「ブロッコリー」の文字を見つけたら…?それはカリフラワーの可能性大ですが、、、柔らかくて茎も葉も味わい深いブロッコリー(いや、カリフラワー?もうどっちでもいいw!)。あえて、ご体験ください♪

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