モツバーガー、アランチー二、パネッレ…絶対食べたい!パレルモの伝統屋台グルメ

12/16/2019

”死ぬまでに食べたいストリートフードの街”世界5位!パレルモ

ストリートフード…いわゆる食べ歩きが美味しい屋台グルメのことですが、ここシチリア島の州都パレルモは、アジア勢に次いでヨーロッパで随一の屋台グルメ天国。

アメリカの雑誌フォーブスで”死ぬまでに食べたいストリートフードの街 世界第5位”に選ばれたこともあるほどの充実&美味ぶりです。

美食で知られるイタリアの最南端、美しい地中海と豊穣な大地が広がるシチリア島は、海の恵みと山の幸があふれる幸せの島。

そんな豊富な食材と、東西文化の交流地点として栄えた地中海の長い歴史が育んだ…食べたらやみつき!パレルモ名物・極旨ストリートフードを、現地パレルモから!現地コーディネーターが”地元の人に愛される”名店をご紹介します♪

アランチー二も、実はパレルモ生まれ?
これだけは外せない!パレルモの極ウマ屋台グルメ5選

アランチーニやモツ(内臓)バーガー…昨今、日本でもだいぶ知名度が上がったパレルモの屋台グルメ(ストリートフード)。

しかし、アランチーニ(パレルモではアランチーネが正式名称)がまさかパレルモ生まれだったとは、まだ知る人も少ないでしょう。

モツバーガーってお肉のどの部分?他にも地元で人気の屋台グルメはある?どの店が美味しいの?!

その由来や食べ方、美味しいお店やその他の味。パレルモに来るならこれだけは知っておきたいウンチクを押さえて、まずは外せない定番5選を絶対食べましょう!

1. 定番中の定番!カリッと揚げた”アランチーニ”

カリッと揚げたライスコロッケ「アランチーニ」は、本場パレルモでは「アランチーナ(複数形:アランチーネ)」が正式名称。

コロンと丸いその形とサフランライスのオレンジ色から、小さなオレンジ(アランチャ)の意味のアランチーナが語源です。パレルモで「アランチーノください」なんて言うと、一昨日来やがれ!と追い返されたりはしませんが、きっと小さくムッとされるのでご注意ですw。

アランチーナは、「カルネ」と「ブッロ」が基本の2種類。カルネは、ミートソースを具にしたもの。ブッロは、ホワイトソースとハムです。お店によっては、キノコやサーモン、カレー。まさかのヌテッラを具にしたバリエーションも見つかります。

モーロ君
モーロ君

街じゅうのバールや、アペリティーボのおつまみにも出てくる定番中の定番だから、きっとパレルモ滞在中に食べることになると思う。けど、やっぱり手作り感の高い老舗や専門店の味は格別!

カーポ市場内のフリッジトリア・アリアンナFriggitoria Ariannaは地元の人に愛される名店。豊富な具が楽しめる専門店ケ・パッレKe Palleもオススメだよー。

2. モツ好きは癖になる!内臓バーガー ”パニーノ・コン・ラ・ミルツァ”

パニーノ・コン・ラ・ミルツァは、長時間煮た牛の脾臓と肺をラードで炒めて、香ばしいゴマ付きパンに挟むパレルモ名物。パレルモでは、「パーネ・カ・メウサ」(シチリア語パレルモ方言)で呼びます。

旧市街の至るところに屋台が見つかりますが、各店によって微妙に味が異なるのが特徴。それぞれにお気に入り♪があるもので、日本のラーメン屋さんのようなイメージです。

細切りにしたカショカバロチーズをトッピングしたり、ラード多め少なめを選んだり。そのノリは、まさにラーメン屋さん。実際、飲んだ後に食べるとサイコーです。

マヨリカさん
マヨリカさん

初めてでも行きやすいのは、アンティカ・フォカッチェリア・ダ・サン・フランチェスコAntica Focacceria da San Francesco。お店も綺麗でミニサイズもあるから。

地元の人に絶大な人気を誇るのは、「ブッチリア市場の王様」と異名をとるロッキーさんの屋台。昼間は市場の広場、夜はたいていコルソ・ヴィットリオ・エマヌエーレ沿いに屋台が出てるわ。24時間365日無休の屋台よ。少し街から離れるけど、ニーノ・ウ・バッレリーノNino U' Ballerinoも人気ね。

3. 焼きたてをビールとどうぞ!”スティッギオーレ”

スティッギオーレ(単数形スティッギオーラ)は、子羊の大腸を串刺しにして炭火で焼いたモツ焼き。長ネギに巻きつけたり、ステンレス棒のスティックに刺したり、様々なスタイルがあります。

焼きたてに塩を降り、レモンをたっぷり絞ってビールと共に食べるのがオススメ!

旧市街では市場内、郊外の街道沿いに屋台が出現。脂の焼ける香りとモクモクの白い煙が目印です。

モーロ君
モーロ君

観光客も行きやすいのは、ブッチリア市場の広場にある出店だね!夜は、夜市の雰囲気があって楽しいよ。

バッラロー市場にあるリッカルドのお店も3代続く名店。午前中だけの営業だよ。

4. パンに挟むとこれまた旨い!”パネッレ・エ・クロッケー”

パネッレは、ヒヨコ豆のペーストを薄く型押ししてカリッと揚げたパレルモの郷土料理のひとつで、クロッケーは、ポテトコロッケのことでミントを入れてさっぱり、小ぶりの俵型に仕上げます。揚げ物セット部門の代表選手。

パレルモのゴマ付きパンで挟んだのが「パニーノ・コン・パネッレ・エ・クロッケー」。これは、まさにパレルモ流のコロッケパン!

ソースではなく塩とレモンでいただくのがオツです。炭水化物on炭水化物のボンバーカロリー屋台グルメですが、一度食べるとはまる味……。

マヨリカさん
マヨリカさん

アランチーナの名店、カーポ市場内のフリッジトリア・アリアンナFriggitoria Ariannaは安定の美味しさ。

パニーノは、ンンーニ・フランコ・ウー・ヴァスティッダールゥ Nni Franco u Vastiddaru が最高峰(主観)。どちらも老舗の地元愛され店よ!

5. 胡椒を効かせて止まらない!知る人ぞ知る”フリットラ”

布でかくした怪しいカゴに腕をつっこみ、手づかみした謎の”ブツ”をパンにどっさり挟む下町名物のフリットラ。なぜか常に熱々です。

謎のブツは、パレルモの謎肉w。牛すじやその他いろいろです。が、パレルモがシチリア王国の首都だった頃からある歴史あるものだったりします。

フリットラの屋台はかつてはパレルモのあちこちにあったそうですが、今はもう数えるほどしか残っていない貴重な味。

モーロ君
モーロ君

バッラロー市場中央近くにあるアントニオの屋台がNo.1!一子相伝レシピで作る老舗の味は、一回食べたらやめられなくなるよ!

まだまだあるパレルモ名物ストリートフード。随時更新予定です。

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