アーティチョーク(カルチョーフィ)とは?本場シチリアから下処理のコツと食べ方、品種や伝説まで総まとめ

02/05/2021

シチリアからイタリア全土に伝わったカルチョーフィ

昨今、日本でもよく知られるようになったアーティチョーク。イタリア語では、カルチョーフィ(複数形、単数系はカルチョーフォ)と呼ばれます。

カルチョーフィは、花の”蕾”の部分

紫色の綺麗な花を咲かせるその前に、収穫されるカルチョーフィ。冬から春にかけてイタリアの食卓を美味しく彩ります。

カルチョーフィはゼウスが見初めた妖精?!

地中海沿岸では古代から親しまれてきた野菜で、古代エジプト人や古代ギリシャ人は「太陽の贈り物」と呼んでいました。

古代ギリシャの伝説には、シチリア沿岸を散歩中のゼウスが見初めた妖精をオリンポスに連れ帰るため、カルチョーフィに変えた物語があります。

バラのような美しい蕾

外側は固いガクに覆われているけれど、中は柔らかく、美しい花を咲かせるその姿は、たしかにニンフが隠れているようです。

イタリアでは、そんな伝説が残るシチリアで、西暦1世紀頃から栽培が始まったと言われています。

その後、中世時代にイタリア全土を制し、フランスに渡り、イギリスまで。今では日本でも生産され、ちょっと珍しいけど手に入らない野菜ではなくなっていますよね!

シチリア名産極ウマ希少品種”スピノージ・ディ・メンフィ”

イタリア各地で生産されるカルチョーフの品種は、ロマネスコやヴィオレッタ、ブリンディシーノなどなど。さまざまありますが、名高いのはスピノージ。

スピノージとは「棘だらけ」「扱いにくい」などの意味ですが、実際、その棘たるや鋭く硬く。かつてシチリアを支配したアラブ人は、スピノージ種のカルチョーフィを「地球の棘」と呼んだそうです。

春のシチリア南部の名産地メンフィのカルチョーフィ畑

収穫がとても大変なため、品種改良されて一時絶滅しかけましたが、シチリア島南西部のメンフィで、古代品種の復刻に成功。

トゲトゲが鋭くて痛い!

それは、”カルチョーフィ・スピノージ・ディ・メンフィ”という品種になり、シチリアの名産品の1つになりました。見た目も美しく、味わい深く繊細。伝説のニンフの化身そのもののようです。

冬のカラダをデトックス!カルチョーフィを美味しく食べよう

カルチョーフィの旬は主に冬から春(秋摘みもあります)。シチリアでは、2月になれば市場に山積みになります。

旬になるとお値段がどんどん下がる

カルチョーフィは、ビタミンA、B、C、Eを含み、抗酸化作用もあり、また肝臓の解毒作用を高めるシナリンという物質も含むため、デトックス効果も期待できるスーパーフード。

冬の間に溜め込んだ”いらないもの”をすっきり排出し、新しい春を迎えるのにピッタリの食材です。

カルチョーフィはどうやって食べるの?下処理にレモンは必須

さて、そんなカルチョーフィは、「どこをどう食べたら良いの?」が問題です。

硬いガクの内側を食べますよ

硬い蕾をはいではいで…中の部分だけをいただきます。また、アクがとても強いので、下処理には酸化防止にレモンが欠かせません

額を取って、頭を切ってからレモン汁を加えた水にさらす

下処理した後は、煮たり、炒めたり、フリットにしたり、あるいは生で。食べ方はいろいろあります。

炭火焼きがサイコーに美味しい!

シチリアでは、炭火焼も名物。春のバーベキューで定番の一品です。

-シチリアの食文化
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