昨今のナッツ流行りで注目されているピスタチオ。殻付き塩味のおつまみがよく知られていますが、本来のピスタチオは鮮やかな紫色×緑色。新鮮なものはほんのり甘く香ばしいのが特徴です。
シチリアの小さな村ブロンテがピスタチオの名産地
原産は地中海沿岸。地中海に浮かぶ島、シチリア各地でも栽培されていますが、最高峰は何と言ってもエトナ山麓のブロンテ。エトナ山の溶岩から得るミネラル&栄養分をたっぷり吸い上げて、美味しい実をつけます。
桜色ピンクの可愛らしい実ができますが、白っぽくなったら収穫のタイミング。9月10日頃から収穫期が訪れますが…それは、2年に1回だけ!
1年おきに収穫?!2年分のエネルギーを貯めて
そう、ブロンテのピスタチオの収穫は、なんと2年に1回だけ行われるのです。
収穫年の翌年は新芽が出ても剪定をしてしまい、翌年まで待機。それは、栄養分を温存させる効果があるそうです。
だから、実には2年分のエネルギーが満載♪
溶岩石に覆われたピスタチオ畑で手摘み収穫
エトナ山麓には、古代から近年にかけての噴火で流れ出した溶岩石がゴロゴロ。起伏の激しい溶岩谷の斜面に、ピスタチオの木々は気ままに点在しています。
ブロンテのピスタチオは、”テレビント”に接木して栽培するの伝統的。地中深く根を伸ばす性質があるテレビントにより、力強く溶岩の大地に根を張ることができるようになります。
溶岩原の谷間のそこここに…誕生する野生のテレビント。そこに接木するため、伝統的なピスタチオ畑には、機械の導入不可能!手で摘むしかないわけです。
2年に1回、人間が歩き回ってしか収穫できないピスタチオ。大量生産ができません。
溶岩の谷を登って降りて、人の手で優しく摘まれる
ゴツゴツゴロゴロした溶岩の谷に、迷路のように作られた石段を伝って収穫にちょうど良い実をつけたピスタチオの木を探す。
バランスをとって、坂を登って降りて、かーなーりハードです!
そうしてちょうど良い塩梅の実をつけた枝を見つけたら、専用器具でグッと引き寄せ…
大切に手で摘みます。
白くなった実は、触るとポロリと落ちるので、収穫時に実へのストレスもかかりません。豊かな大地の恵みを吸い上げた実のエネルギーを、損なうことなく存分にいただくことができます!
希少価値大のブロンテ産ピスタチオを使って畑の中でランチ
収穫の後は、ピスタチオ畑の中でピスタチオづくしのランチをいただきました♪
ピスタチオの香ばしさと華やかな緑を生かしたシチリア料理は多種あります。今回は、定番のピスタチオ×エビのパスタや、メルルーサのトマトソースとピスタチオ乗せをご用意いただきました。
そ・し・てデザートは、ピスタチオのジェラート!
本物のピスタチオペーストで作ったジェラートは、緑色にはならず、うっすら緑っぽいベージュになるそうですよ!
▼ワンコを連れて収穫へ!ブロンテの旅ウラ話
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