復活祭イースターは、イタリア語でパスクアPasqua。キリストの復活を祝うお祭りで、クリスマス=キリスト生誕祭と同様に、大切な宗教行事のひとつです。
復活祭イースター/パスクアは、毎年日付が変わる移動祝日
毎年日付が変わる移動祝日で、毎年、春分後の最初の満月の次の日曜日と決められています(※グレゴリオ歴3月22日〜4月25日の間を移動)。
例えば、
・2021年4月5日
・2022年4月17日
・2023年4月9日
・2024年3月31日
となります。
復活のストーリーは、前週日曜日からスタート
復活祭(イースター/パスクア)当日が、キリストが復活した日になりますが、復活するまでのストーリーは、一週前の日曜日から始まります。
この日曜日から復活祭当日までを聖週間(セッティマーナ・サンタ)または、イースターのオクターブ(オッターヴァ・ディ・パスクア)と呼び、キリストの最後の1週間として、その受難の日々を追い、思いを馳せる1週間となります。
1週間前の日曜日は、ドメニカ・デッレ・パルメ(棕櫚の日曜日)
キリストが「エルサレムに入城した日」とされる日です。
入場の際の通り道に、人々がオリーブの枝や棕櫚の葉を敷き詰め、キリストの入場を歓迎したことから、ドメニカ・デッレ・パルメではオリーブの枝と棕櫚の葉の飾り物を飾る習慣があります。
「最後の晩餐」は聖木曜日
エルサレムに入場後のキリストの受難は、まあまあ平穏な聖月曜日、聖火曜日を経て、聖水曜日にユダに裏切られます。
そして、聖木曜日(洗足木曜日)に「最後の晩餐」。弟子たちの足を洗ったことから、ミサでも同様の儀式が行われます。
聖金曜日の受難、イエス・キリストの死の日
キリストが十字架を背負って、ゴルゴダの丘へ。そして、十字架刑に処せられ亡くなります。
聖金曜日の夜が、いわばクライマックス。ゴルゴダへの受難の旅を祈る「十字架の道行 Via Crucis」が行われます。
▼コロナ渦真っ只中で行われた2020年復活祭のVia Crucis
翌日の聖土曜日、沈黙の一日を経て、翌日、聖日曜日に復活する。というわけです。激しい一週間です。
天使の月曜日 パスクエッタで締めくくり
復活した日曜日の翌日は、天使の月曜日。イースターマンデー、イタリアではパスクエッタと呼ばれる祝日です。ピクニックやBBQで、春の訪れを祝います。
参考イースターのお菓子をご紹介