パスクア(復活祭・イースター)は1週間前から始まる
パスクア(復活祭・イースター)は、復活した日だけあって、キリスト教徒にとっては生誕祭クリスマスの次くらいに大事な日。
1週間前の日曜日から当日に向けて祝祭が始まりますが、この期間、つまりこの1週間は聖週間(セッティマーナ・サンタ)と呼ばれ、教会各所で催し物が多々行われます。
キリストは、金曜日に亡くなって日曜日に復活するわけですが、その前の日曜日から、その復活劇への序曲が始まるといった趣です。
1週間前の日曜日は、ドメニカ・デッレ・パルメ(棕櫚の日曜日)
キリストが「エルサレムに入城した日」とされる日です。
その際に、歓迎する人々がその道にオリーブの枝や棕櫚の葉を敷き詰めたことから、ドメニカ・デッレ・パルメではオリーブの枝と棕櫚の葉の飾り物を玄関先に飾ったりします。

「最後の晩餐」は聖木曜日、クライマックスは金曜日から
聖週間は、日本語では受難週とも呼ばれ、キリスト教会ではキリストの最後の1週間の出来事と受難の日々を追って、その受難に思いを馳せる習わしがあります。
聖月曜日、聖火曜日、聖水曜日にユダに裏切られ、聖木曜日(洗足木曜日)に「最後の晩餐」で弟子たちの足を洗い、聖金曜日(受難日)からがクライマックス。
逮捕され尋問を受け、十字架を背負ってゴルゴダへ。そして十字架刑に処せられ亡くなりますが、翌日の聖土曜日を経て、聖日曜日に復活。激しい一週間です。
復活祭は移動祝祭日
2022年のパスクア(復活祭・イースター)は、4月17日(日)です。
▼イースターのお菓子は?ロックダウン中の2020年、2021年のパスクアの模様も。