イタリアの復活祭パスクアー”棕櫚の日曜日”から始まる聖週間

04/10/2022

ドメニカ・デッレ・パルメ(棕櫚の日曜日)に、街角で売られる伝統の飾り物

復活祭イースターは、イタリア語でパスクアPasqua。キリストの復活を祝うお祭りで、クリスマス=キリスト生誕祭と同様に、大切な宗教行事のひとつです。

復活祭イースター/パスクアは、毎年日付が変わる移動祝日

毎年日付が変わる移動祝日で、毎年、春分後の最初の満月の次の日曜日と決められています(※グレゴリオ歴3月22日〜4月25日の間を移動)。

例えば、

・2021年4月5日
・2022年4月17日
・2023年4月9日
・2024年3月31日

となります。

復活のストーリーは、前週日曜日からスタート

復活祭(イースター/パスクア)当日が、キリストが復活した日になりますが、復活するまでのストーリーは、一週前の日曜日から始まります。

この期間のイタリア各地では、宗教行列を見かけることも

この日曜日から復活祭当日までを聖週間(セッティマーナ・サンタ)または、イースターのオクターブ(オッターヴァ・ディ・パスクア)と呼び、キリストの最後の1週間として、その受難の日々を追い、思いを馳せる1週間となります。

1週間前の日曜日は、ドメニカ・デッレ・パルメ(棕櫚の日曜日)

キリストが「エルサレムに入城した日」とされる日です。

入場の際の通り道に、人々がオリーブの枝や棕櫚の葉を敷き詰め、キリストの入場を歓迎したことから、ドメニカ・デッレ・パルメではオリーブの枝と棕櫚の葉の飾り物を飾る習慣があります。

オリーブの枝は平和と祝福のシンボル

「最後の晩餐」は聖木曜日

エルサレムに入場後のキリストの受難は、まあまあ平穏な聖月曜日、聖火曜日を経て、聖水曜日にユダに裏切られます。

そして、聖木曜日(洗足木曜日)に「最後の晩餐」。弟子たちの足を洗ったことから、ミサでも同様の儀式が行われます。

聖金曜日の受難、イエス・キリストの死の日

キリストが十字架を背負って、ゴルゴダの丘へ。そして、十字架刑に処せられ亡くなります。

聖金曜日の夜が、いわばクライマックス。ゴルゴダへの受難の旅を祈る「十字架の道行 Via Crucis」が行われます。

▼コロナ渦真っ只中で行われた2020年復活祭のVia Crucis

翌日の聖土曜日、沈黙の一日を経て、翌日、聖日曜日に復活する。というわけです。激しい一週間です。

天使の月曜日 パスクエッタで締めくくり

復活した日曜日の翌日は、天使の月曜日。イースターマンデー、イタリアではパスクエッタと呼ばれる祝日です。ピクニックやBBQで、春の訪れを祝います。

参考イースターのお菓子をご紹介

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