2021年イタリア夏!欧州コロナ”グリーンパス”がいよいよ始動〜取得条件など

06/14/2021

イタリアのコロナ禍2回目の夏は?

世界パンデミックから早2年。イタリアは、年末から春にかけての第3波を規制と緩和を繰り返しながらじっくりと押さえ込み、同時にワクチン接種も促進。いよいよコロナ禍2回目の夏を迎えようとしています。

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欧州内を自由に行き来する手形”グリーンパス”がスタート

今、目下注目の話題は、欧州内移動を自在にする”手形”、いわゆる欧州デジタル・グリーン・パス(DGC)。ワクチン接種が開始された2020年末頃より話題にはなっていましたが、欧州議会で各法案が正式に決議され、いよいよ2021年7月1日から有効になります。

グリーンパス取得発行条件

グリーンパスの取得条件は、ワクチン接種済みもしくは検査陰性、また感染からの回復。各国当局からQRコード付きのデジタル証明書(もしくは紙)が無料で発行されます。

データはEU内で共有。EU各国から入国する証明書所有者は、欧州疾病予防管理センター(Ecdc)の科学的データを根拠にした公衆衛生を保持するために必要または適切な場合を除いて、旅行先の国で検疫、自己隔離、検査等の旅行制限を免除されることになります。

ワクチン未接種、または接種不可の方の条件となる検査は、PCR検査は72時間以内、抗原検査は48時間以内の陰性を証明する必要がありますが、加盟国での検査へのアクセスをより簡易化をするため、購入資金援助として1億ユーロの支援金準備も決定しています。

保護者が証明書保持者である場合、6歳以下は検査免除、ワクチン接種回数、ワクチン接種証明のメーカー(EMA(欧州医薬品庁)が承認したファイザー、モデルナ、アストラゼネカ、J&Jの接種が必要ですが、国によっては緊急承認したスプートニクも有効)など、証明条件は各国によって異なる場合があります。運用開始前に諸条件が変更になる可能性もありますので、対象の方は最新情報にご注意ください(6月14日現在)。

イタリアの国内向けのグリーン認証

ところで、イタリアでは5月に国内向け”コロナグリーン認証”がスタートし、認証者は国内での移動が自由化。早くもバカンス移動は始まっています。

コロナグリーン認証の条件は、先の欧州グリーンパスDGCとほぼ同様ですが、ワクチン接種1回目から15日後から取得可能で、2回目接種後から9ヶ月有効。また感染からの回復者の場合は、隔離期間終了から6ヶ月有効で、検査の場合は抗原・PCR検査共に48時間有効となります。

これらの条件は、今後は欧州グリーンパスへの移行に伴い有効期限等の変更の可能性もあり、今年の夏は欧州グリーンパス同様、最新ニュースのキャッチアップが欠かせません!今は、まさに過渡期だけに仕方ありませんが、やや面倒なのも正直なところ(笑)。

ワクチン接種やグリーンパスの導入で、昨年の夏とはだいぶ様相が変わりそうですが、変異株の流入、ワクチンの効果…さまざまなことが、まだまだ未知の世界。万が一増加傾向が見られれば、すぐにでも再び政府の介入があるだろうと言われています。

イタリアでは、2年ぶりの解放の夏に期待満々ですが、はてさて…このまま念願の日常が続くのか?はたまた再びロックダウンの秋になるのか?今後の展開にご注目です。

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