やや弾丸だけど、まあまあのんびり優雅にシチリアめぐり
毎年恒例になった秋の食い倒れツアーを見た皆さんから、「似た感じの旅がしてみたい!」「ツアー開催時に参加できなかったから、個別にツアーをして欲しい」などの声にお応えして…
個人旅行版の食い倒れ”的”ツアー!
希望に合わせてオーダーメイドの旅
日数、行きたい街、やってみたいこと、そして食べてみたいもの!をお聞きしながら、コーディネーターがオリジナルツアーを作ります。
今回はやや弾丸ですが、”シチリアの基本ポイント”を抑えつつもまあまあのんびり優雅にグルッと周遊ツアーをコーディネートさせていただきました♪
旅の模様をレポートします♪
シチリアの国際空港は西岸のパレルモと東岸のカターニャのふたつ。日本から直行便利用なら、ローマ(かミラノ)経由で、同日中にどちらかの空港に到着します。
今回は、カターニャ空港IN。夜更けに到着後は、ダイレクトにタオルミーナへ移動です。
空港から送迎車なら約1時間程度だから、意外に無理がありません。朝、目覚めればタオルミーナ!丸々1日タオルミーナを堪能できます♪
ゴッドファーザーのロケ地をめぐり、午後はカステルモーラへ
シチリアを舞台にした映画…といえば!の「ゴッドファーザー」。多くのシーンがタオルミーナ近郊の美しい村々で撮影されています。
午前中だけサクッと見学し、山の上でランチを楽しんだら…タオルミーナに戻り、タオルミーナの上に位置するカステルモーラへ。
タオルミーナからも絶景ですが、タオルミーナを見下ろす絶景はココから!
初日は無理せず、明日からの周遊ツアーに備えます。
シラクーサの考古学地区 "ディオニソスの耳”で♪サンタ〜ルチア〜
翌朝、タオルミーナから地中海・イオニア海を眺めながらシラクーサへ。古代ギリシャ植民地時代の栄光のかけらが残る考古学地区を訪ねました。
海を望むギリシャ劇場。夏はオペラが開催されますよ。
考古学地区の案内は、地元の名物ガイド・サントさんにお任せ♪
楽園と呼ばれるかつての石切場エリアには、地中海性の植物が鬱蒼と茂っています。木陰を探しながら、野生のオレガノを収穫してみたりwしながら…かの有名な”ディオニソスの耳”の中へ。
手作業で掘り進めてできた洞窟は(たまたま)耐震構造のため、今も崩落せずに残っています。
急激に気温が上がり、午前中でも灼熱の遺跡見学も耳の中は涼しい…。
音響効果も抜群!ってことで、突然歌い出すサントさん。つられてサンタルチアを合唱です。古代ギリシャ遺跡でサンタ〜ルチ〜ア〜〜〜♪(拍手も起こるw)
ってなんでナポリ民謡なんだっ!と突っ込みを入れながら遺跡観光は続きます。
コリント様式のデザインモチーフになっているアカンサスも花盛り。いつから生えているのかな?何世代目かな?生きてる古代ギリシャに出会ったような気分になります。
少しだけ新しい(と言っても2000年前の)古代ローマの遺跡も見学しながら、汗だくで抱き合い別れた後は、涼を求めて海へ!
超穴場の海沿いリストランテでとれたて生ボンゴレ!
6月初旬でも、もう夏は始まっている!ツーリストでごった返すシラクーサ旧市街を避け、運転手さんオススメの超穴場のリストランテへ向かいました。
透明な海がキラキラ輝く”海抜ゼロ”のテラス席♪
もーりもりのアンティパストは、シチリア人2名分ですw。
目の前の海でとれるカキやムール貝、そしてなんとボンゴレの生も!!!要するにアサリの生ということですが、日本でもなかなかお目にかかれない珍味ですね。
新鮮シーフードのリゾットや、
「今、とれた」とガシガシ動く姿も見せてくれたオマールエビのリングイネ。オマールさんは、まだ茹でられたことに気づいていない風でしたが美味しくいただきました(合掌)。
爽やか〜な潮風に吹かれながら、濃厚な地中海の味。シチリア産の微発泡の白で幸せシチリアン・リゾートを満喫です❤️。
ノートでドルチェ♪内陸部のカルタジローネへ!シチリア周遊オリジナルツアー Vol.2
さて、キラキラ透明の地中海を眺めて生のボンゴレ〜など新鮮魚介を満喫(ツアレポVol.1)した後は、食後のデザート。隣町のノートへ移動です!
隣町と言っても…車で約1時間。ランチ&ワインをまどろみながら、ゆったりと消化するとちょうど到着のイメージですw。
シチリアの名店カフェ・シチリアで絶品グラニータ
可愛いバロックの町のひとつ、ノート。突然真夏のような好天に恵まれた6月の午後は、完全にシチリア自慢(?)の灼熱アフタヌーンです。
と、なればグラニータ❤️!
おすすめは、アーモンド&カフェのミックス。アヴォラやノート近郊はアーモンドの名産地でもあります。新鮮なアーモンドミルクのグラニータはほんのり甘く、ビターなカフェと合わせてすっきり爽やか。マンダリンのグラニータの爽やかさも霞むほど(←いや、これはこれでビタミンたっぷりで美味しい)。
真似できそうで真似できない名店の味でクールダウンしたら、散策を兼ねてショッピング。シチリアとは全く関係ないけど人気のObagやSUPERGA(どちらも大好き❤️どちらもイタリア発ブランド)を爆烈にお買い物し、シラクーサへ戻ります。
路地裏のテラス席でアペリチェーナはイタリア暮らしのマスト
旧市街オルティジャ島の海沿いホテルから、夕暮れのシラクーサを歩いて、路地裏で軽めのアペリチェーナ。
石造りの建物の間を抜けるひんやりとした夜の空気と、暮らしを感じる路地裏のテラス席。夏のシチリアの醍醐味が詰まっています。
とはいえ、毎日”ザ・シチリア料理”ばかりでも飽きるから…ちょっとフランスの香りのする人気店で、ブリーチーズなどをいただきつつ、旬のマグロのタルタルなど。シチリア産クラフトビールやワインを飲みながら、お店の人ともフランス語で?盛り上がりました。
ライトアップされたシラクーサは、薄暗いけどロマンチック。
シチリア東岸から内陸部へ!マヨルカ陶器の町カルタジローネ
のんびり海沿い散歩で目を覚ましたら、いよいよ内陸部へ向かいます。
シチリアは、海と内陸部と…どちらも壮大な美しさを魅せてくれる島。海には海の、内陸部には内陸部の魅力があります。
陶器の町として知られるカルタジローネは、シラクーサからグッと西に向かった内陸部の町。車なら、約1時間半ほどで到着できます。
カルタジローネの見どころは、なんと言っても有名なマヨルカ焼階段。今回は、上から攻めますよ!
ん?おじさん、何人?
正解は、3人です(´∀`)♪
とかなんとかやりながら、ちょうど守護聖人祭りの前で花で飾られた階段を降りながら、
階段途中のマヨルカ陶器の店を冷やかしながら、
一番下まで降りて振り返ると、その全貌が見える!という仕組み。チャレンジャーは下からどうぞ〜w。
マヨルカ陶器についてはこちらもどうぞ>>>残暑にちょっとコワ〜イシチリアのマヨルカ焼き伝説
ランチは、暑いからライトに。でも、シチリア名産食材を盛り盛り(写真は脅威の2人分w)♪
パキーノ産トマトペーストとジャッラターナ産玉ねぎペーストのカリッカリブルスケッタが美味〜スプマンテに合う〜❤️
名物オーナーの店でライトに(?)満喫させていただきました。少食なジャポネーゼのために用意してくれた取り皿は…「おばあちゃんのお皿だから、割るなよ」と言われた100年もの…。
いきなりアンティークがシチリアっぽいですな。
そして旅は、…さらにさらに内陸部へと続く。
壮大〜!!!!
続く♪
さて、シラクーサ・ノートから内陸部に向かい、陶器の街カルタジローネでランチを堪能した(ツアレポVol.2)後は、さらに内陸部のピアッツァ・アルメリーナへ!
急に灼熱になったシチリア。内陸部も暑い!イタリア人ガイドさんが、「水の中だとより見事な色合いが再現される」とビャッ!とペットボトルの水を古代ローマ時代のモザイクぶちまける…なんて荒技に驚愕しながら、なるほど見学。いつ見ても素晴らしいモザイクです。
不思議な雨を抜けるとそこは、神殿の谷
不穏な雷が聞こえてきたので、早々に退散し、車をぐんぐん西に進めると、
青空に浮かぶ濃厚な雨雲と雨のカーテンが見えました。
空から降りるレースのカーテンのようですが、カーテンの中に入ると、とんでもない豪雨。
スプラッシュ・シチリアンを楽しみながらひた走り、アグリジェントへ到着です!
神殿の谷のライトアップが見たい。でも観光はしなくて良い。というご希望に、ならばホテルから見えるのがベスト!ということで…泊まったホテルからは、しっかり神殿の谷が一望できました。
神殿の谷のホテルといえば、ホテル・ヴィッラ・アテナが有名ですが、なんと来年まで満室とか!…でも、探せばまだある神殿が見えるホテルです。
神秘の神殿ライトアップを眺める優美なディナー
夕食は、グッと神殿に近づく絶好のロケーション、ホテル・ヴィッラ・アテナのテラスダイニングへ。
暗くなり美しく浮かび上がる神殿を待ちながら、夕食が始まりました。
モッツァレッラや赤海老のガスパチョ、黒イモとニシンなど、なかなか面白いアンティパストをいただいているうちは、まだ明るい…。
最初のプリモ、魚介出汁のスープに浮かせた可愛い!!!パスタ・コン・サルデ(花形のラビオリの中身がサルデの具)をいただいているうちも、まだ明るい…。
二つ目のプリモ、濃厚な極太マッケロー二のアッラ・ノルマあたりから暗くなり、羊肉、そしてドルチェの頃には、もう真っ暗になりました。
食事とおしゃべりに夢中で、変わりゆく神殿の姿を見損ないましたがw、気づけば、漆黒の夜空に浮かび上がる黄金の神殿遺跡が佇んでいました。
夜景を撮るのはなかなか難しく…わがままオーダーを聞いてくれたシニョール・クラヴァッタ・ローザ、優しいサルヴァトーレさんも、ボケました。
素敵なひと時のご相伴にあずからせて頂きました。ありがとうございました❤️。
一路西へ!パレルモ拠点にモンレアーレ、エリチェ、マルサラへ
幸せな夜が開けた翌日は、お部屋に用意していただいた手作りドルチェの朝食からスタート。パレルモに向けて出発です。
パレルモに到着後は、お土産ショッピングとモンレアーレへ。そして翌日は、マルサラのドンナフガータ・ワイナリーを見学し、エリチェへ日帰りです。
古代ギリシャ、古代ローマ、アラブ・ノルマン、バロック、巨大な島シチリアに散りばめられた3000年分の輝く宝を拾い集めながら、行く先々で表情を変える大自然の風景と肥沃な大地と地中海がもたらす恵を堪能する、いかにもシチリアらしい旅となりました!シチリアって美味しくて美しい❤️。