シチリア島とパレルモの治安情報!パレルモからご案内
シチリア島最大の街・州都パレルモ。
地中海の海風が優しくそよぎ、ヤシの木がのんびりと揺れる街角には、東西文化の十字路として栄えた約3000年もの歴史が宿ります。
大地と海と太陽の恵みが山と積まれた活気ある市場や、長い歴史が育んだ豊かな食文化。歴史や文化、多彩なグルメは、訪れる旅行者を魅了してやみません。
しかし、気になるのが治安。”マフィア”というワードが1人歩きをしたシチリアやパレルモの印象は、「ちょっと危険なのかな?」と思ってしまいますよね。
ここでは、現在の街の様子や避けたいエリア、おすすめのホテルなどを、パレルモ在住ライターの筆者がご紹介します!ご出発前にご一読ください♪
日々のパレルモの暮らしはこんな感じ。パレルモからお届けするシチリア暮らしブログもどうぞ!
パレルモは危険?マフィアの現在と街の治安
さて、パレルモは、ローマ・ミラノ・ナポリ・トリノに次ぐイタリア第五の都市。約70万人が暮らす、割と大きな都市です。
パレルモを訪れた多くの方が口にするのは、「思いのほか、大きな街だった!」「怖いと思ってたけど、のんびりしてますね」「人が多くてびっくりした!」などなど。意外性を感じるケースが多いようです。

実際、陽光溢れる港町らしくのんびしているけれど、世界中からやってくる観光客でややオーバーツーリズム気味とも言える賑やかさもあり、、、街の人々もオープンで、人あたりも良く…「あれ?マフィアは?」となるかもしれません。
ゴッドファーザーのイメージで訪れると、むしろ肩透かし…を喰らう可能性もあります(もちろん、そういった怪しい地域もあります)。
パレルモのマフィアは?現在の状況と旅行者に関わるリスク
そんなのんびりした観光都市に、マフィアはいるのか、いないのか…。その存在は気になりますよね!

その答えは、はい、います。です!(ちなみに、マフィアはイタリア全土にいます)
しかし、もはや21世紀。街中でドンパチしていたのは、80・90年代までの話で、現在は、平和そのもののパレルモでは、”旅行するだけ”ならマフィアに関わることは、まずありません!
ドンパチに巻き込まれることもないでしょうし(多分)、もし…あなたが石油王か、国際シンジゲートの関係者などなら話は別ですが、一般の旅行者にマフィアは興味がありません(コスパが悪いですからw)。
▼現地のマフィア関係の話題は、こちらでもご紹介しています。
パレルモで避けるべきエリアとおすすめのホテルエリア
ただし、ちょっとしたスリや置引など、他のイタリアの大都市と同じように、起きる可能性は常に大。特に下記のエリアでは、警戒アンテナを高めた方が良いでしょう。
パレルモの特に注意したいエリア
・パレルモ中央駅周辺 イタリアの大きな都市と同様に中央駅付近はやや治安が劣ります。
・旧市街の人気のない裏路地 迷路のような旧市街。特に人の気配がない路地裏は、明け方や夕方以降は、できるだけ避けましょう(←イタリア全土共通です)。地元の人も、夕方以降は大通りを選びます。
・ヴッチリア地区 完全に観光スポットとなりましたが、そのせいか、スリが多発しています。石畳の道も滑りやすく歩きづらいので、大通りよりは注意した方が無難です。
・ボルゴ・ヴェッキオ地区 あまり観光客は行く機会がないと思いますが…行くならちょっと注意したいエリアです。
上記以外の場所でも、なにしろ人の気配のない&怪しい雰囲気がするところには近づかない(昼でも夜でも)」ことが大事。これはパレルモに限らず、イタリア全土すべてそう。まあ、海外旅行なら、どこでも同じ世界の共通認識でしょう。
いつもより感性を高めて、本能が拒否する場所、そして人は避ける!が楽しい旅を完結する鉄則です!
ホテルはどこにする?パレルモのおすすめホテルエリア
イタリア国内外からの観光客が激増しているパレルモは、現在、新市街・旧市街共にホテルやB&B、エアーBnBが増えまくっています。
それに意外に広いパレルモだけに、どこら辺のホテルを予約する?は結構悩みますよね。
パレルモ在住の筆者が、最もおすすめするエリアは、ポリテアマ劇場周辺エリア。

新市街の中心地で、人気の4つ星ホテルや小綺麗なB&Bも多く、世界遺産が点在する旧市街へも徒歩でアクセスが可能(ポリテアマ劇場から、旧市街に建つマッシモ劇場まで徒歩5分くらい、クアトロ・カンティまで15分くらいの感覚)。
夜も繁華ながら比較的落ち着いた雰囲気で、お買い物や食事・カフェなどが便利に揃っています。

ポリテアマ劇場から一本入った、プリンチペ・ディ・ベルモンテ通りは、歩行者天国。地元の人が朝から晩まで憩う姿が見られます。春から初夏には、オレンジの花のとてつもない良い香りが漂いますよ!
もし、徹底的に観光をメインするなら旧市街も良いでしょう。入り組んだ路地裏に面した宿は、石畳でスーツケースが運びにくいこともあるので、できるだけ大通りのコルソ・ヴィットリオ通りかマクエダ通り沿いが、オススメです。
シチリア・パレルモ旅行の防犯対策まとめ
パレルモの治安は、イタリアの大きな都市(ローマやミラノ)がそうであるように、命の危険を感じるほどに悪くもなければ、日本と比べれば決してよくもないといったところ。
パレルモに限らずイタリアで多い犯罪は、スリや置き引きなどの軽犯罪。自分がいかに注意するかによって危険度は変わります。


下記に、注意したい点をまとめます。
イタリア全土で有効!楽しい旅のための安全対策
置き引き対策
・バックや貴重品は、常に意識する。
・チケット購入やMAPを検索するときなど、うっかり放置しない。
・食事中も椅子の肩にかけっぱ放しにしない。特に外テーブルの場合は、道路側の椅子に置かない。
スリ対策
・貴重品を持ち歩く場合は、できるだけ分散しましょう。
・道路側の手にカバンを持たない。
・公共交通機関や市場など混雑する場所では、特に注意する(口の開いたカバンの見える位置にお財布やスマホを入れておかない。プロのスリには、単独からチーム制までさまざまなタイプがあり、気づかないうちに「あれ?」なんてこともあります。)
・人の気配のない路地裏は避ける。
大きな荷物があるときは、公共交通機関は避けるのが自己防衛にもなります。お金は盗まれるより有意義に使うべし!
ナンパ対策
・しつこい奴は、基本無視!存在を認識されてると思われると、しつこさが増す可能性も。 完全無視でOK!
・変な日本語で親しげに話しかけてくる人を相手にしない。
・知らない人にホテルの場所など気軽に教えない。
・女性の夜の1人歩きは特に注意!昼間でも薄暗い路地などは、1人で歩かない。
まともなイタリア人はしつこくナンパしたりしませんので、ほとんどの場合、運命の出会いではありません!
ボラれないようにお会計の際はきっちりチェックする、タクシーはメーターをつけてるかチェックするなどなど。世界一安全な国・日本の常識は、イタリアや世界では通用しないことも多々…気疲れもしますが、ポイントを抑えるところは抑えて、気を抜くところは抜く。メリハリも旅のコツです。
トラブルに遭遇することなく、パレルモの人情に触れる機会がたくさんありますように!現地パレルモからお届けしました!Buon viaggio!
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