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パレルモから日帰り!シチリア内陸部が絶景過ぎるニューシネマパラダイスのロケ地へ ー前半
パレルモから数十分で出会う静寂の異世界 パレルモからサクッと日帰りで行ける名画「ニューシネマパラダイス」のロケ地ツアー。ロケ地となった可愛い村はもちろんですが、 ...
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壮大なシチリア内陸部の絶景と素朴で可愛い「ニューシネマパラダイス」のロケ地村を訪ね、旅は後半戦。コルレオーネ村に向かいますよ!
ドン・コルレオーネの故郷、実在するコルレオーネ村へ
映画「ゴッドファーザー」デマーロン・ブランドとロバート・デ・ニーロが演じた”ドン・コルレオーネ”。シチリア島のコルレオーネが出身地の架空の人物ですが、コルレオーネ村は実在します。
実際のコルレオーネ村も、かつてシチリアマフィア”コーザ・ノーストラ”の中でも史上最も凶悪なファミリー・コルレオネージの本拠地だった村。
現在は穏やかな時間が流れる村の中心地のバールにまずはお邪魔します。
入店すると、一応ゴッドファーザー愛のテーマなどを流してくれる素朴なバール。2年ほど前に写真撮影用のコスプレグッズが登場しましたがw、グッズもだいぶ年季が入ってきてますね。
訪問客が多いのは良い事ですね。
昨今、コルレオーネ村には、映画ファンのみならず、イタリアの幼稚園の遠足や学校の修学旅行をはじめ本物のマフィアを知りたい世界からの訪問者が訪れています。それは、本物のマフィアに関する資料館があるから。
コスプレ記念写真を撮ったら、資料館に向かいます!
資料館の前に立ち寄った市民博物館でレアな逸品発見!
資料館の予約時間調整に、ふらりと市民博物館を覗いてみました。
地方の県立高校の資料室みたいな雰囲気で、素朴さに癒されましたがよく見ると、…え?シチリア王国時代のコイン?!
世界遺産のアラブ・ノルマン様式の時代、12世紀のコインだそうですがサクッと置いてあり見逃しそうに。シラクーサやアグリジェントで出土した紀元前のコインもあり、なかなか収蔵品が豪華。シチリアは田舎の村も侮れませんね。(←失礼!)
さて、お茶を濁しましたがいよいよ資料館へ。
ゴッドファーザーのチェインストーリー?本物のマフィアの話
資料館では、現地出身のガイドさんと共に館内をめぐります。
19世紀後半からマフィアと戦った人々の説明から始まり、史上最悪な反社会集団コルレオネージの暗躍の時代へ話は進みます。
マフィアの誕生自体は18世紀ですが、コルレオネージがコーザ・ノーストラの世界の台頭してきたのは、映画「ゴッドファーザー」が公開された1972年と時を同じく、70年代から始まります。
「ゴッドファーザーⅡ(1974年公開)」、「ゴッドファーザーⅢ(1990年公開)」とドン・コルレオーネの過去に遡ったり現在に戻ったりしている間、現実の世界では数々の凶悪事件が現在進行形で起こっていたわけです(そんな時期にフランシス・コッポラ監督もよく作ったものですねー)。
「ボス中のボス」と異名をとったトト・リーナや後を継いだプロヴェンツァーノの隠れ家時代の話など、まるでゴッドファーザーのチェイン・ストーリーのようですが、こちらは現実。
膨大な裁判資料に圧倒されます。

シチリアマフィア「コーザ・ノーストラ」の組織構造暴露したブシェッタの裁判資料
1992年に反マフィアとして大活躍し、暗殺されたファルコーネ判事とボルセリーノ判事の葬儀から市民が”初めて”声を挙げ始まった反マフィアの歴史。

シチリアの光と影。反マフィアの象徴として知られる有名な写真
映画の知名度と相まって世界的にマフィアの村として知られる事になってしまったコルレオーネ村ですが、今は反マフィアの村として、この国際資料館を中心に映画ファンのみならず、本物のマフィアを知りたい世界からの訪問客を迎え入れいてます。
濃厚な訪問を終え、トト・リーナの元隠れ家に立ち寄ってから、一路パレルモへ。
それにしても…若い地元ガイドさんの意識の高さに毎回感動します。教科書に載らないシチリアの近代史。知れば、映画「ゴッドファーザー」の見方も変わるかも!
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