前回のお話: 4日目PM
ピエモンテ名産!ヘーゼルナッツ農家さんの工房へ
ピエモンテのチョコレート、ジャンドゥーヤの素材でもあるヘーゼルナッツ、ノッチョーレ。お菓子やお料理にバンバン登場するこのナッツは、ピエモンテの名産品のひとつです。朝も早よから家族経営の農園を訪ねました。
ちゃんと国に認定されたIGPマークがつけられるピエモンテブランドのノッチョーレは、3つのポコポコがあります。お尻から見るとハート形。が見分けるコツだそう。
栽培から手がける農園の自社焙煎工房を見学し、最後の検品、手作業の”渋皮残りあるなし”チェック作業も拝見させていただきました。
ああ、香ばしい!つまみ食いが止まらない・笑!
渋皮が綺麗に剥がれたもの(左)が丸っとした状態で製品化できます。
などなど、滅多に訪れることのできない家族経営のノッチョーレ農園。ローストの香ばしさに包まれながら、丁寧で愛情あふれるノッチョーレ作りの話を聞いていれば、それは買いたくなるのも人の性。鰻屋さんと同じ理論です。
もはや合う袋が見当たらず、ダンボール箱に爆買いした商品を詰めて車に押し込み、最後のイベント、ピエモンテ家庭料理レッスンに向かいました。
手打ちパスタ、バーニャカウダ…
煎りたてヘーゼルナッツのトルタも!
会場は、おなじみ(?)チンチアさん宅。
着いた早々、いきなり手伝わされる御一行さま・笑。
まずは、バーニャカウダ用のソースの下ごしらえに大量のニンニク皮むき&スライスと塩漬けアンチョビの下処理です。
たっぷり1リットル近いオリーブオイルでコトコトじっくり♪弱火で煮込む間、手打ちタヤリン作り。
皆んなでコネコネした生地を寝かせてる間、
伝説のアッチューゲ・ヴェルデ!も作っちゃいます。
メッザルーナ(半月包丁)でガシガシ超みじん切りにしたプレツェーモロに、アンチョビを漬け込んでいる間…、
お庭に収穫に行きました!やることいっぱい・笑。
自家栽培のトピナンブール!日本語だと”菊芋”と訳される地下茎野菜。デトックス効果のあるトピナンプールは、生のままバーニャカウダでいただきますよ。
パスタソース用にサルヴィアも収穫したら…寝かせたパスタ生地をうすーく伸ばして、タヤリン作り。
大量のパスタを皆んなで作りました♪
ニャンコとワンコと笑いと共に!ピエモンテ伝統ランチ
皆さん、テキパキよく働く!さすが日本人とピエモンテ人。サクサクとトルタも焼けたら、
テーブルセッティングして、ピエモンテと日本の友情に乾杯です♪
まずはアンティパストに、アッチューゲ・ヴェルデから!生地にポテトを練り込んだポテトパンをトーストし、マスカルポーネチーズを引いて、トロリとアッチューゲを乗せて…。
あーヤバ美味い…恍惚…。もうこれだけで終わってもいい感じです(アンチョビ・ニンニク・プレツェーモロ好きな人は一回試してみた方がいいです!←謎のレコメンドw)。
続いて、ピエモンテ伝統料理を代表するバーニャカウダ!
https://www.instagram.com/p/BatvnOZAoRr/?taken-by=la_vacanza_italiana
ピエモンテの伝統家庭なら所持しているというバーニャカウダの器。大阪のご家庭には必ずたこ焼き機があるようなものでしょうか。
バリバリ野菜が食べられる素晴らしいお料理ですね〜大好き❤です。
続いてプリモは、タヤリン!
バターとセージのソースを絡め、チーズではなく、ヘーゼルナッツを細かく砕いたクラッシュをたっぷりかけて。
パスタのモチモチ感と香ばしいクランチ食感が合わさった楽しい一皿です。
シチリアのパレルモでは、チーズではなく炒ったパン粉をバラバラとかけて食べるパスタがありますが、砕ける地物がある地域ではパスタにかけるのもチーズのみならず。ってとこですね。
朝のノッチョーレ工房で買ったノッチョーレ粉で作ったノッチョーレのトルタをデザートに、
カラダに良い素材でシンプルな料理を美味しく食べる。シンプルな幸せを感じます❤。あとは…おしゃべりと猫遊びで癒し続行w。猫扱いの上手な方に、やんちゃなメメさん(オス)もイチコロに…。
「ニャァ……」
リラックスした楽しい時間を過ごさせていただきました。
なんか…おかしなことを始める人たちが出てきたので、退散しますw。
そうして…お土産と思い出を満載した白革張りベンツラグジュアリー号は、ピエモンテの田園風景を後にして、一路、州都トリノへ向かったのでした。