パレルモ観光で絶対行きたい!名物の巨大市場メルカート
その街を知るには、まずは食から!
美味しいレストランやトラットリアでシチリア料理を食べたいし、シチリア菓子も食べなくちゃ。新鮮な地元食材が並ぶメルカートものぞいてみたい。
シチリア島の最大の街・州都パレルモの市場は、イタリアでも最大級。地中海の長い歴史と豊かな食文化を肌で感じられる人気の観光スポットになっています。
歴史ある旧市街の路地裏に突如現れるパレルモの巨大市場たち
地中海の十字路として栄た約3千年の歴史が宿るパレルモには、世界遺産のノルマン王宮や大聖堂カテドラーレ、華やかなバロックの教会、名画ゴッド・ファーザーpart Ⅲの舞台となったマッシモ劇場など、美しくダイナミックな建築群がありますが、そんな歴史遺産の傍に突如現れる市場たち。
旧市街の古い建物の間を縫うように続く市場は、まるで迷宮の入り口。見たこともない食材や巨大な野菜、新鮮な魚介類…。活気があふれる市場では、生き生きとしたパレルモの日常を垣間見ることができるはず!
現地パレルモから!普段の生活でも使ってる巨大市場をご紹介します♪
延々と続く露天市場に圧巻!パレルモ巨大市場バッラロー
Mercato di Ballarò
まずは、最も巨大なバッラロー市場から。
その歴史は長く、シチリア島がアラブに支配されていた9〜10世紀ごろから存在すると言われています。食への探求と商売に長けたアラブ人たちが始めたバッラロー市場は、約1000年の時を経て、今尚、パレルモ庶民の大事な台所です。
山積みになった野菜、内臓も露わにぶら下がるヤギや子羊、キラキラ光る新鮮な魚介類。路地には威勢の良いパレルモ弁が飛び交います。安さと規模は、パレルモNO.1!
パレルモの下町っ子に愛されるストリートフード、屋台グルメのスティッギオーレやフリットラ、パネッレ入りのコロッケパンもお見逃しなく!
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バッラロー市場 Mercato di Barralò データ
営業時間:早朝〜夕方。おすすめは午前中10:00〜12:00頃。
休:なし。ただし、海が時化ている時など漁に出られない日は魚介系のお店がお休みになります。
アクセス:クアトロ・カンティやマクエダ通り、中央駅からのアクセスが便利。
観光客多めで歩きやすい!パレルモ名物市場カーポ
Mercato del Capo
パレルモで2番目に大きいカーポ市場は、マッシモ劇場の裏手にあります。
こちらも、14世紀のアゴスティーノ教会を中心に広がった歴史ある市場ですが、バッラロー市場よりも少しだけキレイで、オープンなイメージ。比較的道幅もあるので歩きやすいのが特徴です。裁判所も近くにあるため、お昼前には仕事終わりの弁護士たちが御用達にする市場でもあり、比較的紳士率が高いのも面白いところでしょう。
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最近は、テーブル席のある小洒落たストリートフード店も増え、観光客でも気楽に市場の雰囲気を楽しめるようになってきました。
市場の中に美しいバロックの教会で、しばしば地元っ子の結婚式も行われてるよ。ウェディングドレスのまま市場を歩く花嫁に遭遇することもw
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カーポ市場 Mercato del Capo データ
時間:9:00ごろ〜午後イチ。おすすめは午前中10:00〜12:00頃。
休:なし。ただし、海が時化ている時など漁に出られない日は魚介系のお店がお休みになります。
アクセス:マッシモ劇場の裏手のカリーニ門(Porta Carini)が市場の入り口。
週末の夜は炭火焼で盛り上がる!ブッチリア市場
Mercato della Vucciria
最後は、最も歴史が古く、最も愛されたヴッチリア市場。
パレルモを創始した古代フェニキア人が開港した旧港に連接し、その利便性から商業エリアとして栄えた歴史があります。中世時代には、ビザンチン、ジェノバ、ベネチア、スペインから多くの商人が訪れ、また居住し、金融や貿易の中心地でもありました。
その後、アンジュー家の支配下時代頃には食料市場に変貌。ヴッチリアの語源は、フランス語のブッシェリー(肉屋)ですが、当時、多くの屠殺場があり、食肉を扱う店舗が多かったことに由来すると言われています。
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以降、肉屋を中心に生鮮食品や生活雑貨を扱う店が立ち並んでいましたが、2000年代に入ってからの地震で店舗は激減。かつての市場らしさは失われましたが、今は”夜のスポット”として元気に復活しています。
炭火焼屋台や名物の茹でダコ店、パネッレなどのフリットを揚げる店が立ち並んで、夜市の賑わい。内臓バーガーの名店ロッキーさんの屋台もここにあるよー。
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ヴィッチリア市場 Mercato della Vucciria データ
営業時間:わずかに残る八百屋や鮮魚店は午前中〜午後までオープン。おすすめは夜19:00頃から(夏は23:00過ぎが最高潮)。
休:不定休
アクセス:サン・ドメニコ教会もしくはローマ通りからアクセスするのがオススメ
気になるパレルモ市場歩きの注意点
あふれる食材、あふれる人…雑踏とカオスが渦巻く市場は、地中海の港町パレルモの活気を最も感じさせてくれるスポット。楽しい思い出になるように…貴重品や服装など、自己管理をしっかりして挑んでくださいね。
パレルモ3大市場歩きの注意点
- スリ・ひったくりに注意!
- 路面が濡れているケースも多々。歩きやすい靴で!
- 現金のみ(小/20ユーロ札以下を用意しておこう)