3日目AM チェファルーとアランチーナと古代ローマ遺跡
さあ、今日からシチリア島内めぐりが始まります。まずは、チェファルー!パレルモから約1時間で到着する海沿いの可愛らしい町です。
チェファルーの朝、秋のビーチで泳ぐ親子
中世の面影残す石畳の路地裏散歩も楽しく、海岸は映画「ニューシネマパラダイス」のロケ地になったことでも知られるチェファルー。
細い路地を抜けた先に現れる美しい砂浜ビーチは、夏には浮かれたバカンス客でギッシリですが、もはや秋。ただただ、静かな海が広がるの…み?かと思いきや、泳いでる人発見!
さすが、シチリア。夏が長い(人による)!
そんなのどかな風景を眺めながら、散歩を終えて再集合した皆さまは、犬遊びに興じますw。
ひとしきり平日なのにのどかな朝のシチリアを体験したら、本日最初のお食事です!
名店のアランチーナとビールでブランチ
知る人ぞ知る街道沿いの老舗店のアランチーナ(シチリア西岸はアランチーナと呼ぶ)。
いわゆる”タクシー運転手が通う”ラーメン店系の穴場店で、おばあちゃんのレシピをひ孫が受け継ぎ、元気に営業中です。せっかくなので(?)生ビールと共に、爽やかにブランチをいただきました♪
地中海に浮かぶ圏外を通り抜け、シチリアの真ん中へ!
朝からビールの陽気な気分で、向かうは、シチリアのど真ん中。内陸部をバッヒューンと抜けていくわけですが…、
この壮大な風景もシチリアの醍醐味。
変化に富んだ丘陵に、小麦、オリーブ、ぶどう…たまにスマホの電波も入らない、地中海に浮かぶ圏外に生息するのは、羊くらい。電波ストレスの影響がない羊たちは、きっと美味しいはず。
そんな壮大な車窓と皆さまの自己紹介がバス旅のお供。約2時間の道のりも飽きずに、ピアッツァ・アルメリーナに到着です!
古代ローマ時代の見事なモザイクと見事な解説
ピアッツァ・アルメリーナといえば!そう、世界遺産ヴィッラ・デル・カサーレ、古代ローマ時代のモザイク遺跡です。
ここでは、懐かしの名物ガイドようこさんにがっつりガイドをしていただきました!
かつてのお屋敷の床に描かれたモザイクを、上部に備えられた通路から一望できる仕組み。
いやはや、約2000年前の細かなモザイクが、今もそのまま、見事な状態で残されています。
各部屋の機能や機能に合わせたモザイク。古代ローマ人の生活への豊かなこだわりが見て取れて、古代さえ身近に感じることができます。外には、古代の水洗トイレも!古代ローマ人は清潔好きですね〜。
ようこさんの個性的な遺跡解説も、都度都度「あなたは、どう思う?!」と追求するスタイルで、ぼんやり眺めるだけではなく、考える機会にもなり、とても脳に刺激を受けました!
脳の運動の後は、身体の運動。午後は、いよいよ農家さんでオリーブ収穫体験です。
3日目PM 今年はガチ農家でオリーブ収穫と搾りたてオイル!
今年は、シチリア島の真ん中あたりに位置するシチリア農家さんで、オリーブの収穫体験をさせていただきました。
本物のオリーブのある暮らしは、コレ!
トマトやズッキーニなどの野菜畑の傍に佇む巨大なオリーブの木。この木から採れたオリーブをオイルにし、”家族が1年間使用”します。
まさに、オリーブのある暮らし。当たり前のように実践している農家さんというのも、今ではなかなか難しいものです。
食生活になくてはならない大切なオリーブを、農家さんご一家と一緒に収穫させていただきました!
オリーブ搾油場”フラントイオ”で搾りたてオイル✖️古代小麦パン!
収穫したオリーブは、酸化してしまう前に、すぐにフラントイオ(オリーブ搾油場)へ運ばなければなりません!急いで車に乗り込んで、さあ、いざ…どこへ?!
農家さん一軒一軒が、フラントイオを所有しているわけではないので、市営や私営のフラントイオが頼みの綱。持ち込んで絞ってもらいます。
時は、オリーブ収穫真っ盛り。フラントイオの壁に貼られた「オリーブ粉砕の予約表」も予約がギッシリでした。
近隣農家さんが持ち込む大量のオリーブ。ジャンジャカ絞られるオリーブオイルは、輝くような緑色、爽やかな芳香…古代の人は、素晴らしい食材を発見したものですね〜。
そ・し・て、恒例の搾りたてのオイルを試食!
オリーブオイルは当然ながら美味しいですが、このパンが…もう…。ツアーの皆さんも、やめられない止まらない状態。陽気な農家さんたちに囲まれて、ここでしかできない贅沢な体験をさせていただきましたー。
3日目夜 自家製小麦と自然酵母の手作りピッツァとダンス
さて夕食は、アーモンド畑の中にある農作業用の別荘で、パオロ先生の手作りピッツァ教室です。
数十年受け継がれる自然酵母を使って
使う材料の小麦もオイルも、自然酵母も全部自家製!自然酵母は、農家さんに数十年受け継がれてきたリエビト・マードレ(自然酵母)をお裾分けしていただきました♪
ピッツァは丸型ではなく、シチリアの家庭でよく作られる”スフィンチョーネスタイル”。
自家製トマトソースに、プロシュッート、オリーブ、カッショカバッロなどなどを載せて、オーブンで次々焼いていきます。
インドイチジクを素手で剥く?!さすが本場の農家さん
ビールを片手に、食べていきますが、ちょっと落ち着いて…w。農家さんのおばあちゃんが作ってくれた自家製ヒヨコマメのミネストローネ。
その傍には…フィーキ・ディ・インディアを素手で剥くジーオ(おじさん)!細かいトゲにびっしり覆われたフィーキ・ディ・インディアは、剥くのがとっても大変&危険なので、分厚いゴム手袋が必須なのに。。。
伝統の土地を耕し家族を支えてきた、その掌の皮膚は厚く、フィーキの棘くらいどうってことないそうです。天プラ職人が手で油の温度を測るようなものでしょうか?!
自家製アーモンドで作る極上アーモンド菓子とシチリア民謡ダンス
デザートは、自家製アーモンド・パウダー100%のお菓子たち。
アーモンドの種類も様々ありますが、こちらの農家さんのアーモンドは甘くて絶品です。皆さん、生のアーモンドも大量にお買い上げになってました。ここでしか買えないものに出会うのも、旅の醍醐味ですよね〜。
バクバク食べて、グビグビビールを飲んで、やいのやいのやっていたら…にわかに流れてきたシチリア民謡w。
シチリア民謡ダンスのステップは、めっちゃ難しいですが、農家さんたちに手取り足取り。相当カロリーを消費したことでしょう。
ファミリーの大ボス、97歳のノンナも参加♪完全に「シチリア語」しか話さないおばあちゃんとの交流は、またまたここでしかできない体験でした!