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ゴッドファーザーのコルレオーネ村へ! PartⅠ
コルレオーネ村は、シチリアに実在するの? 名画「ゴッドファーザー」のドン・コルレオーネ。”コルレオーネ”は、シチリアに実在する村です。 「コーザ・ノーストラ」の ...
パレルモから車でコルレオーネ村へ。村の人たちは「マフィアの村」で有名になったことをどう思っているのでしょう?
バールでコルレオーネ村の地元の人に聞いてみた!
街の中心にあるバールは、お昼前から村のおじさんたちで賑わっています。
「お?チネーゼ?ジャッポネーゼ?」
(中国人?日本人?)
入店すると早速、カーネルサンダースに似たおじさんが声をかけてきました。
するとバリスタが、すかさず「ジャッポネーゼだよねぇ?」
おや、よくご存じですね。日本人もよく来るんですか?と聞いてみると、
「あー来るよ~!日本だけじゃなくて世界中からね!」
やはり。
マフィアのイメージでやってくる観光客ってどう?
ゴッドファーザーだ、マフィアだと勝手なイメージや好奇心でくる観光客って、地元の方にとってはどうですか?迷惑だったりもしますか?などと聞いてみると、
「マフィアのボスがいたのは事実だから、仕方ないよね…。でも、街の人たちが、全員マフィアってわけじゃないから、それはわかって欲しいよね。でも、訪れてくれるのは嬉しいよ!大歓迎!」
そう言うと、「よしっ、じゃあ、コレを飲んでみて!」と出してくれたのは…、
アマーロ・イル・パドリーノ。イル・パドリーノは、イタリア語でゴッド・ファーザーの意味です。
なんだ、めっちゃ乗っかってるじゃないですか・笑!
そういえば、店内には映画のポスターも所狭しと貼られています。うっすら聞こえてくるBGMは、ちゃんと「ゴッドファーザー愛のテーマ」。
観光客がくると流してくれるそうです。
コルレオーネ村の皆さんも、イタリア人。しっかりちゃっかり、目の前の状況を楽しんでいるようで、なんとなくホッと気が抜けました。
ところで、こちらのアマーロは、村に昔から伝わるクラシックな製造法で作られているそう。
「観光客の皆さまにお買い上げいただいておりまして、誠にありがたく思っております」
とのことです。
レアなお土産としてオススメですね!
シチリア・コルレオーネ村の今、そして過去
店内に飾られていた写真。左が、♪パラリラリラリララリラ~な頃(年代不明)の店の前。右が、現代です。
ほぼ同じ。
道を訪ねても、バールでも、パスティッチェリアでも。コルレオーネ村の人たちはとても気さくで、親切でした。
シチリア内陸部の果てしな〜い大地と空のはざま。そこにポツンと置かれた陸の孤島…のようなこの小さな村に、世界中から観光客が訪れることも、村の人々にとって喜ばしいことのようです。その理由が、たとえ”マフィア”だったとしても…いえ、だからこそ、なのかもしれません。
「マフィア」は暗い過去?
答えは、No。
村には、貴重な国際マフィア資料館があります。地元の人がガイドをしてくれる資料館で、「ゴッドファーザー」の世界から現実の近代マフィアの歴史を知ることができます。コルレオーネ村に行くなら、きっと訪れる”べき”場所でもあるしょう。
憧れと興味から、身近に感じ考える。そんなきっかけを与えてくれるのが、旅の醍醐味だなとしみじみ感じる1日でした!
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