ゴッドファーザーのコルレオーネ村へ! PartⅡ

02/15/2019

前回のお話
ゴッドファーザーのコルレオーネ村へ! PartⅠ

コルレオーネ村は、シチリアに実在するの? 名画「ゴッドファーザー」のドン・コルレオーネ。”コルレオーネ”は、シチリアに実在する村です。 「コーザ・ノーストラ」の ...

パレルモから車でコルレオーネ村へ。村の人たちは「マフィアの村」で有名になったことをどう思っているのでしょう?

バールでコルレオーネ村の地元の人に聞いてみた!

街の中心にあるバールは、お昼前から村のおじさんたちで賑わっています。

「お?チネーゼ?ジャッポネーゼ?」
(中国人?日本人?)

入店すると早速、カーネルサンダースに似たおじさんが声をかけてきました。

するとバリスタが、すかさず「ジャッポネーゼだよねぇ?」

おや、よくご存じですね。日本人もよく来るんですか?と聞いてみると、

「あー来るよ~!日本だけじゃなくて世界中からね!」

やはり。

マフィアのイメージでやってくる観光客ってどう?

ゴッドファーザーだ、マフィアだと勝手なイメージや好奇心でくる観光客って、地元の方にとってはどうですか?迷惑だったりもしますか?などと聞いてみると、

「マフィアのボスがいたのは事実だから、仕方ないよね…。でも、街の人たちが、全員マフィアってわけじゃないから、それはわかって欲しいよね。でも、訪れてくれるのは嬉しいよ!大歓迎!」

そう言うと、「よしっ、じゃあ、コレを飲んでみて!」と出してくれたのは…、

アマーロ・イル・パドリーノ。イル・パドリーノは、イタリア語でゴッド・ファーザーの意味です。

なんだ、めっちゃ乗っかってるじゃないですか・笑!

そういえば、店内には映画のポスターも所狭しと貼られています。うっすら聞こえてくるBGMは、ちゃんと「ゴッドファーザー愛のテーマ」

観光客がくると流してくれるそうです。

コルレオーネ村の皆さんも、イタリア人。しっかりちゃっかり、目の前の状況を楽しんでいるようで、なんとなくホッと気が抜けました。

ところで、こちらのアマーロは、村に昔から伝わるクラシックな製造法で作られているそう。

「観光客の皆さまにお買い上げいただいておりまして、誠にありがたく思っております」

とのことです。

レアなお土産としてオススメですね!

シチリア・コルレオーネ村の今、そして過去

店内に飾られていた写真。左が、♪パラリラリラリララリラ~な頃(年代不明)の店の前。右が、現代です。

ほぼ同じ。

道を訪ねても、バールでも、パスティッチェリアでも。コルレオーネ村の人たちはとても気さくで、親切でした。

シチリア内陸部の果てしな〜い大地と空のはざま。そこにポツンと置かれた陸の孤島…のようなこの小さな村に、世界中から観光客が訪れることも、村の人々にとって喜ばしいことのようです。その理由が、たとえ”マフィア”だったとしても…いえ、だからこそ、なのかもしれません。

「マフィア」は暗い過去?

答えは、No。

村には、貴重な国際マフィア資料館があります。地元の人がガイドをしてくれる資料館で、「ゴッドファーザー」の世界から現実の近代マフィアの歴史を知ることができます。コルレオーネ村に行くなら、きっと訪れる”べき”場所でもあるしょう。

憧れと興味から、身近に感じ考える。そんなきっかけを与えてくれるのが、旅の醍醐味だなとしみじみ感じる1日でした!

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